子育てのヒント VOL.3
東京都新宿区の女性会社員(34)は休日、買い物に行くたびに長男(6)から「ガチャガチャ」をやりたいとせがまれる。「ガチャガチャ」は小型の販売機。お金を入れてハンドルを回すとおもちゃ入りのカプセルが出てくる。最初は「1回だけよ」と100円を渡すが、欲しいものが出ずにがっかりしているとかわいそうになり、つい3,4回やらせてしまう。「最近は、気に入らないおもちゃだと、カプセルから出しもしない。これではいけないと思っているのですが」と話す。子どもの喜ぶ顔を見たいのは、親なら当然の気持ち。しかし、横浜国立大学教授の西村さん(消費者教育)は、「お金は、親が一生懸命働いて得たもの。社会が豊かになり、子ども達がお金にありがたみや大切さを感じる機会が減っている」と心配する。そこで、西村さんが提案する方法の一つが、定期的に定額の小遣いを早い時期から与える事だ。個人差あるが、だいたい数の概念が出来始めた4,5才くらいから始める事は可能だという。まずは週単位で少額ずつ渡すとよい。「お金の価値や使い方を教えるのに早すぎる事はない」と西村さん。
東京都千代田区の女性会社員(42)は、6歳の長男に無駄遣いをさせないため、昨年から毎週200円のお小遣いを与えている。おもちゃを欲しがるのは今も変わらないが、「小遣い貯めて買いなさい」と諭すと「じゃあ、あと何回かもらうまで待つ」と渋々ながら納得することもできるようになったという。東京文化短期大学准教授の内藤道子さん(生活経営学)は、幼児に小遣いを与える際のポイントを二つあげる。
一つは,小遣いは家族の一員としての役割を果たしているから貰えると教える。お金は労働の対価だと実感させるため、ふき掃除など家の仕事をさせることも必要だ。
二つ目は、欲しくても我慢することを覚えさせる。「小遣いという枠を作り、お金を無限に使えるものではないことを学ばせる。自分の思い通りにはならないことがあると、早くから体験させることも大切」と内藤さんは話している。
皆さんは、この「小遣い制」をどう思いますか?
「お金の大切さ」は勿論ですが、「我慢」を教える事はすべてに共通して重要な「躾」です。
